それは、心の友です。
取れた葉っぱからも芽が出る。
その様子を初めて見た時に、驚きつつも なんて可愛いんだろう、強いんだろう、いじらしいんだろうと感動したのを覚えています。まるで葉っぱは種のようで。逞しい。 そして整った形には癒され、 とてつもない生命力を感じて何だか元気を貰えます。多肉植物は心の友です。美しい姿に癒され、幾度となく助けられてきました。その魅力に取り憑かれた方も多いのではないでしょうか。
いつも近くにいた
植物好きな家庭で育ったため、子供の頃から七福神やベンケイソウ、金のなる木、シャコバサボテン等色々なサボテンなどが軒下や玄関にありました。
多肉植物はいつの間にか身近にあり、親しんでいましたが、買ったことはありませんでした。
ブーム 第3波
初めて買ったのは2013年。Googleトレンドで調べてみると2011年以降から 今の多肉人気が始まっていることがわかりました。一説によると第3ブームらしく、これは現在につながっているものです。
その頃 気になっていた園芸店を初めて訪れた時のことでした。当時はまだ、店頭に置いてある数は少ないながらも、変わった品種も置いてあり、時間を忘れて見て回っていました。
忘れられない
その時に出会ったのがハオルチアのオブツーサ。透明な “窓” というレンズのような役目を持つ、ジェリービーンズのような丸い葉の先の部分は、今まで見たことのないものでした。キラキラしてすごくきれいで。
寄植え用の草花を求めていたのと、いくつかの少し変わった多肉植物を買ったものの、鉢植えにされていたオブツーサは 私には少し高く感じて、その時買うことはありませんでした。
でも、どうしても忘れられず、それから1年後、別の場所で見つけた時は迷うことなく手に入れることが出来ました。気になる植物ほど、また後で買おうと思っても、なかなか巡り合えないものだと学んだので。
その時は嬉しくて、透き通った葉っぱを 来る日も来る日もずっと 眺めていました。
楽しい売り場巡り
そのころから私の多肉ブームはどんどん加熱し、多肉植物を扱う売り場面積も増えていた時期とも重なり、いろいろな店舗を訪れるたびに 大好きなコーナーになっていきました。
園芸店、ホームセンター、ショッピングセンター、100均、道の駅、産直(意外な穴場です)など、気付けばとても身近な存在に。それだけ人気があり続けているのでしょうね。
魅力がたくさん
そして、人気を支えているのが多肉植物の多様さだと思います。多彩な色や形に加え、豊富な器の種類、器によって趣が全く変わる面白さ。コンパクトでありながら、まるでジュエリーボックスのようで魅力満載です。そして、その作品を気軽に発信できるSNSからの情報も豊富でそのアイディアにヒントを得てお世話に意欲が出たりします。
きれいを保つのは大変
そんな多肉植物の世界は知れば知るほど奥が深いもの。よく 水やりの回数が少なくて楽、などと言われていますが、きれいな状態をキープするのはなかなか大変なんです。育てていて思い知りました。
特に寄せ植えがきれいな期間は、環境にもよりますが3ヶ月ほど。生育条件、特に日照不足は寄せ植えの色や形に深刻な影響を与えてしまいます。きれいな紅葉があっという間に褪めてしまったり、セダム類はスルスルと徒長したり。
成長の早いものもあれば遅いものもあり、初めの頃は知識がないままに かわいいからと好きなもので寄せ植えを作っていました。でも、成長のためすぐにバランスを崩したり、いつの間にか消滅してしまったりと失敗し、仕立て直しを繰り返すことに。比較的秋に作った寄せ植えは長持ちしますのでおすすめです。最近は個別に育てることが多くなりましたが、かわいいから今でも作って楽しんでいます。
今は箱庭でゆったりと植えて成長を楽しんでみたいと思うようになりました。考えるとワクワクします。
温室がほしい
シンプルライフを心がけて、物を随分減らして生活しているのに 多肉を含む植物だけは増えていく一方。長年育てている観葉植物、庭木、草花を減らすことができません。
屋外の樹木はきつめの剪定で少しはすっきりできますが、多肉植物や観葉植物は成長と共に挿し芽などで増え続け、特に冬は室内管理となるため 場所の確保に一苦労です。温室が欲しい、アクリル板とツーバイ材で、DIYしたいと思うほどに。
家にいる時間が長くなって、愛犬が天寿を全うしたあと、植物に手をかけることができるようになった反面、長く観察するにつれて深く考えるようになりました。
成長をコントロールしたい
このところ買い増ししていないにも関わらず、多肉の鉢がどんどん増えていて。どれも可愛くて捨てられないんです。 だから成長をコントロールしていくしかないだろうと思っています。
姿が乱れるのは成長スピードが早いから。成長スピードが速いのは育つ要素があるから。 育つ要素とは光と栄養と空気と水。省くことができるのは栄養と水… 。土を見直して栄養を少なくしてみようか、水栽培できるタイプは切り替えてみようか、いろいろ試してみようと思案中です。
そして、他の物と同じように無理なく管理できる範囲で育てて行く事も考え始めています。
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