54歳、まだ孫もいませんがグレイヘアに挑戦中。悩む?かまっていない風ではダメなんです。
本当はどうしたい?
白髪染めは基本セルフ。
ヘアカラーは体質に合わないこともあり、美容室以外で使う事はほとんどなかった。
ヘアマニキュアは色落ちが早いが伸びても境目がくっきりしすぎないのと、髪が傷みにくいため愛用していた。
会社勤めをしていた頃は二週間に一度位のペース。
すぐに目立ってくる伸びた根本を部分的にカバーするヘアケア用品も使っていた。
常に気にして、隠したり染めることにも疲れていた。
やめてみよう、でもね
コロナの流行直前に、体調を崩して休職から退職していたため、外出の機会も激減し、やる気が出ない日々の中 染めない選択に気持ちが大きく傾いた。
でも初めの一年は外出時に隠す事がやめられなかった。
前髪ウイッグやヘアバンド、時にはフルウイッグで気分を変える事もあり、それはそれで楽しんで過ごしていたのだけれど。
白い部分が10㎝以上になった頃、白と黒のコントラストを何とかしたくて髪色を装いたくなった。明るめのミラーアッシュという色のヘアカラーをしたら、白髪は薄紫色に。
薄紫単体ではそれはそれできれいと思えたが、オレンジ色に退色していた部分との違和感を感じて、すぐに使い慣れていたアッシュブラウンのヘアマニキュアを放置時間短めで淡く入れて修正。それでもオレンジ色が浮いて見える。セルフの限界を感じた瞬間だった。
カミングアウトまでの準備
カミングアウト、そう、いつかは。
その日のために、周囲にはグレイヘアにしたいと言い続けた。
染めるのをやめて移行中だと折りに触れ話す。
時折 素敵なグレイヘアの方を見かけると、つい目で追っていた頃があった。
かまっていない風にならないためには、日ごろのケアも大切で、くせ毛の私はグレイヘアへの移行期は今も気を遣って過ごしている。
久しぶりの美容室
グレイヘアに移行していく様子も楽しめたら良いな、と思っているが 簡単な事ではないのも理解している。
きれいに維持していくために大切な事が幾つかあると思う。
清潔感と艶。
何もする気になれなかった時期を経て、やっと前向きな気持ちになれた頃、信頼している美容室に相談し、まずは腰まであった髪を20㎝カットし、縮毛矯正をした。流れが整った事で清潔感と艶が手に入った。縮毛矯正をすると色落ちするのだが、それが何だかいい感じの仕上がりに。
今後のカラーについても話し合ったのだが、それはまた別の機会に。
色の不思議
退色してオレンジの色素が残った状態。なぜこの色なのか、気になってペーパーにヘアマニキュアを付けて水で湿らせて色の拡散状態を見てみた。こげ茶色を起点に緑系・青系・オレンジ系の色素が時間が経つにつれて広がっていった。起点から一番遠くまで運ばれた色がオレンジということは、粒子が細かいということか。髪の細部に入り込めるから最後まで色が残っているのかなと、妙に納得してしまった。
なぜか髪の表面部分は明るい色味で、内側は暗い色。紫外線の影響か?
今の状態はまさに髪の毛の歴史そのもの
見せていこう
そして少しずつ見せて行った。
知らない人の前では平気。人はそれほど他人を見てはいない。
久しぶりに会う知り合いに見せる方がドキドキするが、みんなわりと話題にしないし直視しないような…
こちらから話題にすると、本当は染めたくない、もう染めるのをやめたい、そうなるまでに時間はどのくらいかかったか、仕事柄染めずにはいられないと 胸の内を話して興味を示してくれる人は思った以上に多い。
いいね、と言ってくれる方が多く、もう ありのままでいてもいいんだ と思えることがとても嬉しい。
一番ドキドキした
母方は白髪の家系で叔父たちの白髪は本当にきれいだった。
それでも母は80歳を超えた今でも染め続けている。伸びかけの時期がどうしても乗り切れずにいた。人それぞれ、自分が納得できているならそれでいい。そう思っていたー。
父母にも染めるのをやめていると話してはいたけれど、やはり初めて見せた時には誰に見せる時よりドキドキした。特に母の反応がとても気になって気になって…これは恐れ?
その母の反応は、染めたら?白髪染め買ってあげようか?だった。娘の老いを受け入れるのは難しいという事なのだろう。でも、ここでやめようとは思わなかった。
自分軸を大切にしたいから。今まで いかに他人軸で過ごして来てしまったか気付いたから、自分の想いを大切にしていきたい。
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